[CoT開発日誌2] 規則正しい不規則な生活

静寂の彗星Comet of Tranquilityは週末をメインに開発を進めており、おおよそ4週に1回、開発内容を紹介していきます。
概要の紹介は前回の記事からどうぞ。


先月は記事だけでなく開発も飛んでいたので、2週連続でのお届けになります。筆者は夏が一番弱いのですが、最近はHP上限も減っている気がします。よぼよぼ。

終わった世界のライフサイクル

生き物がおらず、延々と機械だけが動く惑星の話は、SFで時折登場する要素です。創造主が突如訪れなくなった、動いてる機械自身が意思を持つ、機械生命体の惑星だった、そもそも惑星自体が機械だったなど、想像の余地もあるシチュエーションです。「静寂の彗星」の世界は、まさにそれら機械の創造主が、突然、まとめて失踪してしまったタイミングを扱います。目覚めたら周りの人間が一切消えていたとき、あなたならどうするでしょうか。

拠点

幸運にも、あるいには不幸にも、キャラクターはゲーム開始時点で、安全に過ごせて、水と電力供給が生きている自分の拠点を持っています。それがいつまで保つかは分かりませんが、電力は彗星……人工衛星コメットへのアクセスに重要であり、生活の基礎として離れがたい場所であるでしょう。

探索

キャラクターがケイ素生物でもない限り、生き延びる意思があるならば、いずれ食料の問題に行き当たります。あるいは、他の人間や、起こった事態への好奇心を満たす手段として、拠点から外出することが考えられます。拠点を見失わないため、あるいは体力温存の観点から、一日中歩き回ることはできませんが、彗星の知らないコトに接する為に、コツコツと積み上げていくことになるでしょう。あなたに食料と勇気があれば、拠点を捨てて遠くの場所を目指すこともできます。現時点では、1日1回、事前に指定した時間帯に外出し、結果を持ち帰る形で検討しています。

食事

キャラクターが生きている限り、リアルタイムで食料を消費しています。最初は備蓄があるので、無理に探索へ出なくても大丈夫。しかし、長く生き延びたいのであれば、いずれ食事に手を入れたくなるでしょう。もっと量を貯めること、もっとおいしいものを用意すること、誰かと一緒に食べること。

通信

前回の記事でも触れた通り、静寂の彗星の世界では、遠方との通信は通信人工衛星「コメット」に頼りきりとなります。しかし、同衛星は、一週間のうち一日しか、キャラクターと通信できる圏内に入ってきません。他のキャラクターが集めた情報や、たわいのないメッセージ、前回の終わり側に一方的に叩きつけた言葉への返事は、通信可能日にだけ入ってきます。

通信できない曜日に作ったメッセージは自動的に送信されますし、仮にキャラクターが端末の前に座らなくても、受信したデータはいつでも確認できます。静寂の彗星のゲーム部分は、毎日アクセスしなくても良い作りを目指しています。けれどもし、リアルタイムのやりとりに飢えているのであれば、この日はあなたも端末の前に座った方が良いでしょう。

ゲームの目的

では、そうやって生き延びて、外に出て、あるいは通信越しに情報を集めて、何を目指せば良いのでしょうか。
残念ながら、開始時点では、消えてしまった人々を取り戻す目処も立っておらず、キャラクターが生き延びられるかも定かではありません。まずは探索で食事を集められるようにして……それからは?

静寂の彗星全体では、"なにか"が起こる直前から、人工衛星「コメット」の機能停止までの終末世界を描きます。世界の終わりを迎えたキャラクターが、"どうしたか"、その足跡を描いて残すゲームです。直ちに人工衛星と繋がらない場所へ失踪するのも、謎を追って手記を残しても、開き直ってお喋りだけに興じるのも良いでしょう。もう少し目的や世界観をイメージしやすくできないかは頭を捻っているところなので、乞わないご期待。


次回は静寂の彗星のコミュニケーションの仕組みについて、になるはずです。

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