[AoMD開発日誌15] ポケットサイズの世界表現

隕石掘り達の星学Astronomy of Meteorite Diggersはおおよそ週末に開発を進めており、おおよそ4週に1回、開発内容を紹介していきます。
全体の紹介はこちらの記事からどうぞ。

小型企画を詰める元気がなかったので、今回はAoMDでのモバイル対応について。

よく遊ぶゲームのプラットフォームは?

AoMDおよび国運の羅針盤はいずれもWebブラウザで遊べるWebゲームです。しかし、Webブラウザで遊べる、がどんな端末でも遊べるを意味するわけではないのは、みなさん経験があるかと思います。蒸気流工房はスマートフォンゲームよりもPCゲームの方が遊んでいる時間が長く、しかも情報量の多いゲームをやりがちなので、画面構成もPCサイズに引っ張られがちです。

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しかし、そもそもPCを持っていない新社会人がニュースで報道され、スマホのみで動画編集をしてYoutube等で活躍する人も出てきている中で、定期更新ゲームも最近のものはモバイル対応を意識したものが出てくるようになってきています。

翻って、国運の羅針盤の原型である箱庭諸島は、携帯端末がiモードと呼ばれるテキストとemojiの世界だったためにPC対応しかされておらず、それを改造しているためにモバイルは全く意識されていません。UI改修の予定もありますが、機能追加をしやすい形に作り替えるのが主眼であり、モバイル対応はあまり検討できていません。では、AoMDはどうでしょう。

モバイル表示とPC表示


現在のAoMDテストプレイ版では、画面の横幅に応じて表示を変えるよう作られています。また、縦長の画面で比較検討するために、行動宣言の別バージョンを作成しました。

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モバイルで当初のデザインを表示した場合。横幅が足りないので結果メッセージが改行されています。

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モバイルで別バージョンを表示した場合。(船の結果+キャラクターの行と行動指定)*AP分の繰り返し表示になっています。

実際のところ、みなさんのキャラクター名はこれよりは長いでしょうから、まだ少し横幅に不安がありますね。

AoMD-015-03.png

PCでの表示なら、あまり心配はいらないのですが……。横幅の節約という意味では、名前ではなくアイコンを表示することを考えましたが、全員にアイコンは無いので、名前は名前で別の行にすべきかも。まだ検討が必要そうです。

モバイル操作とPC操作


UI検討としては、いわゆる日記機能に対する装飾についても検証を行いました。

AoMD-015-04.png

画像では、ブログサービスにはよくある、選択中の文字に装飾をつけるためのボタンがあるタイプのエディタに、アイコンを挿入する機能を追加してみたものです。アットマークを入力するとアイコンの候補が出てきて、選ぶと挿入されます。カスタマイズできるタイプのエディタを選んだため、他にも、キャラ番号を入力したら名前が合わせて表示される機能や、ルビ機能が検討項目として含まれています。横幅が小さくなれば入力部分も縮むため、モバイルでもそのまま動く見込みです。

はて、モバイルでも"そのまま"動かして良いのでしょうか。キーボードの無いスマートフォンでは、アットマークを入力するよりも、ボタンをタップしたら候補が出てくる方が簡単でしょうし、文字を選択してから、画面上にあるボタンを押しにいって太字にするのも、指が疲れてくるかもしれません。サンプル画像にはありませんが、文字サイズを変更できるようにした場合、スマートフォンで読みにくい小さいサイズや、画面を埋め尽くすほど巨大なサイズを選べてしまうと、見る人は大変そうです。このように、モバイルで表示可能であることと、モバイル閲覧に優しいかの間にも壁があり、現時点では検討と試行錯誤が足りていない状況です。

私はどちらかというと、あまり日記部分に長文も書かなければ装飾タグも使わず、モバイルで長い文章を入力しようと思わない方なので、難航はしそうですが、小型企画を進める中で、できそうな範囲から対応を進めていきます。



次回の内容はFF14のパッチが来るため未定です。第二話を公開した「九番宝石の向こう側」に関連して、世界観についての話をするかもしれません。そういえば、このノベル投稿サービスは完全にデザインがモバイル固定ですね。

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